湯川源泉のことを役所に問い合わせた方からの情報ですが、一般者立ち入り禁止で湯船も存在しないと言われたそうです。この再訪問は情報をいただく少し前のことです。
前回の写真を良く見てみると、林道入口の看板には「この林道は国有林の専用林道であり、許可なく車両や歩行者の通行を禁止します。許可なく通行したときは、事故があっても一切責任は負いません」としっかり書かれてありました。最初から一般通行禁止だったようです。*写真(1)
いや、林道には大抵一般車両通行禁止の看板があるもんで、特に気にもせずよく読んでいませんでした。
そういう訳で、湯川林道は歩行者も含めて許可がなければ通行できません。役所の対応から考えると、地元では野湯に訪問されるのを迷惑だと感じているようです。
だから、これが最後の訪問です。いい所だったのになぁ。残念。
2年ぶりに行って見ると、湯川林道から先は道が荒れていました。川に架かる丸木橋を渡ると、その先は伸び放題の草に覆われ不明瞭でルートを見失いそうになりました。*写真(2)
その後は前回とあまり変わりませんでしたが、なんとなく暫く人が入っていないような雰囲気を感じました。
一枚岩の斜面も健在です。*写真(3)
到着すると、そこは広々した地獄地帯。昔と変わらぬ楽園です。いい所だなぁ。
三段の湯船もありました。*写真(4)
しかしこちらは浅くてぬるく、底に溜まった堆積物も気持ち悪いので、目指すは前回一番気持ちよかったオーバーフローの湯です。
温度もちょうど良いし、なにしろ吹き出したばかりの新鮮な湯を浴びることができます。
うきうきして行ってみると、が〜ん!
湯船の痕跡はありましたが、湯が止められて空でした。*写真(5)
仕方ないので三段湯船に浸かったものの、ぬるくてあまり気持ちよくない。前回は傷にぴりぴり滲みた湯も、こころなしかマイルドに感じます。新鮮な湯が補給されてないのでしょうか。
しかも今回は、大量のブヨに襲われて散々。何個所も喰われ後で痒いのなんの。
楽園は、失われた…。