登山&のら湯-山道のあっち側

夏油温泉奥の湯

訪問データ

【訪問日・天候】

2007年夏 平日 晴れ

かな〜り昔から存在は知っていて、何年も前に地図上で場所の特定も済んでいた夏油温泉奥の湯。でも岩手県となるとなかなか遠いもんで、時間をとれずに延び延びになってました。今回もホントは別の所に行く予定だったんですが、台風が日本に向かっている最中だったので影響の少ない東北地方に急遽予定を変えたのです。という事情で数年越しの計画をやっとこさ実行。

元湯夏油の駐車場に車を停めてザックを降ろしたりなんだりしていたら、背中にちっくううと痛みが。あぶにやられました。すっげ〜痛え。なんとも幸先の悪いスタートです。

駐車場からかなり手前まで戻って林道に入ります。写真は元湯夏油の駐車場付近にある登山道入口ですが、道を知らないでいきなりこちらから行くと恐らく迷います。*写真(1)

たまーに車も通ることがあるのかタイヤ痕の続く林道をひたすら歩きます。*写真(2)

暑くていい加減うんざりしてきた頃、小さな川が現れます。ここはバシャバシャと横断。*写真(3)

やがて経塚山との分岐を示す標識に辿り着きます。ここは経塚山方面ではなくそのまま真っ直ぐ通り過ぎます。*写真(4)

分岐を過ぎた辺りから道が荒れ始め、ぬかるみが前を遮ります。両側からはすくすくとよく伸びた雑草が道に多い被っていますが、しかしその程度ではめげずに進みます。それにしても暑い。

道が左に折れ少し下るとふいに夏油川にぶち当たりました。しかしそこはまだ下流で、奥の湯は見当たりません。

少し戻って直進方向の薮漕ぎをします。再び夏油川に出ると、奥の湯の姿を見つけられました。

夏油川の流れのすぐ横に湯船が掘られています。ちょろちょろと湯が流れ込んでいますが、そのまま排水されて湯は溜まっていませんでした。*写真(5)

ブルーシートをセットしてからおにぎりを食いながら湯が溜まるのを待ちます。*写真(6)

湯が溜まったのを見計らい、服を脱ぎ捨て入浴。

あ〜、開放感!

すぐ横では浅い川の流れがさらさら音をたてています。上流に目をやると、堰堤から流れ落ちる滝が涼を感じさせてくれます。

たまに湯を出て痺れるほど冷たい川の水で火照りを冷ましたり、再び湯に入ってだらだらと過ごす時間は素晴らしく、何ものにも替えがたい至福のひと時でした。

ところで出発前にあぶに咬まれた傷ですが、湯に浸かっているうちに痛みはなくなり、その後数日で完治してしまいました。おそるべし夏油の湯。