白馬鑓ヶ岳の中腹2100mに、この標高では日本一の湧出量を誇る白馬鑓温泉があります。古くは江戸時代から知られ、硫黄を採り鑓の雪渓を使って運搬していた者たちが、途中にあるこの温泉に浸かるのがならわしだったといいます。あまりに山奥なため、猟師か樵、または硫黄採りの工夫しか利用することがない温泉でした。
明治になって、白馬鑓温泉から麓への引き湯が試みられましたが、雪崩により21人が死亡する事故が起き断念。近年になって再び引き湯が試みられるも技術的理由から断念されています。
古く細野地区だった頃からの現白馬八方区住人の長年の悲願は、ボーリングによる温泉掘削という形でようやく実現されました。それが白馬八方温泉です。その源泉地に作られたのが公衆浴場の小日向の湯。
さてここからが本題。
源泉施設からは廃湯が垂れ流しになっていました。捨てる湯あれば拾うバカがいる、とうことで、例によってここにもしっかり湯船が造られています。
小日向の湯の先にある林道から歩き始め *写真(1)、暫く行くと源泉施設らしき建物がみつかります。*写真(2)
ちなみに実際の源泉掘削地はここより1.5キロほど離れた場所にあるようですが、具体的な場所はわかりません。
その林道を挟んで反対側の崖 *写真(3)から見下ろすと、下の方にブルーシートの湯船が発見できます。*写真(4)
そこよりさらに下にも大きな湯船がありました。*写真(5)
但し、そちらは半分泥に埋まっていて、入れるようにするには大掃除が必要な感じ。ネットで見た写真ではかなり整備されて良さそうだったのですが…。なのでそちらは諦める事にします。
とりあえずブルーシートの湯船に入ってみます。
ものすげ〜熱いです。
無理っ!ということで、数秒で飛び出したのでした。