まずもって人がぞろぞろ連なって登るような登山道は嫌いなんであります。よって選んだのは人気のなさそうな杣添尾根。
登山口には別荘地ができて場所が非常に分かり難くなっていますが、前もって調べに来た時に場所をナビに登録しておいたから、今回はナビ任せで迷わず到着。つっても高速の深夜割引使うためにサービスエリアで寝たから登山口到着は8時過ぎでしたが。
支度をしてあるき始めたもののETCカードを抜き忘れたことに気づいて引き返し、結局出発は9時近く。いやあ、我ながらなんてのんびりしてる奴なんかと…。
別荘地上部の殆ど薮漕ぎ状態の笹藪道を抜けると貯水池に出、そこからが登山道らしい登山道が始まります。*写真(1)
まあのっけから薮漕ぎで嫌な予感は感じてましたが、少し進むと白毛門を彷彿とさせる急登が始まり、嫌な予感がますます強くなります。*写真(2)
とにかく、この展望のない急登がず〜っと続きます。
いや、弱音をはくなと言われても…。*写真(3)
もう吐いたし。
気づけばいつのまにやら昼を過ぎ、タイムリミットが近付きつつある時間に…。いや、書くのを端折ってるわけではなく、まったく展望もなく変化もない道が続くので、記憶が飛んじゃってるんです。
もう帰ろうか、ここで引き返そうかと迷いつつ、いやせめて景色の良い稜線に出るまでは帰れね〜な〜。*写真(4)
そうこう迷いながら足を進めてるうちに、急に視界がひらけたと思ったら頂上が目の前に!*写真(5)
設定したタイムリミットは過ぎてましたが、あと30分なんて書かれていたら引き返すに引き返せん。
で、いやらしい岩の急登をさらに登って行きます。*写真(6)
振り返ると今辿ってきた尾根が展望できます。ここから見ると見晴しが良さそうな尾根歩きに思えるんだがなぁ。*写真(7)
左を見ると険しい赤岳方面。写真(8)
あんまり興味をそそられません。
右を見ると硫黄岳方面。写真(9)
いいっ!硫黄岳いい!
あっちに行きて〜と思いながら、自分は丸っこくて広い山頂が好きなんだなぁとつくづく感じました。
で、急に頭の上にある山頂には興味を失って、あと5分もかからなそうでしたが三叉手前で引き返しました。なんかもういいやって気持ちになったんで…。
帰りは苦行のよう。膝、壊しました。膝痛に足を引きずりながら登山口に戻ったのは薄暗くなり始めた頃。
車の中で着替えるのが苦痛だったんで、誰もいないのをいいことに車の外で全部脱いで着替えました。別に露出狂じゃないです。膝が痛かったんです。
杣添尾根の人気の無さがわかったような気がする山歩きでした。う〜ん、つかこれを書きながらもつまらんぞ。