武尊神社スタートにした方が近いのはわかっているけど、興味があったのは上ノ原。事情があって前回の山歩きから1年近くブランクがあるのでキツイかとは思うものの、身体に鞭を入れたいマゾっ気により最短距離はハナから頭に無し。
人生こうも嫌な事ばかりであれば、筋肉や背中の骨がぎしぎし軋むような痛みは逆に心地よい刺激に感じられ、もっと痛めつけたい気持ちすら起こる。
動機がそんなだから山頂も正直どうでもよく、結論から先に申しますと今回も山頂までは到達しませんでした。
上ノ原登山口を出発したのは午前5時。*写真(1)
林道終点は午前6時。*写真(2)
林道終点から尾根へ上がるまでは、荒れた登山道。というか、道がないので何度か行きつ戻りつをして時間をロス。しかも枯れ葉が積もった上に雪を被り非常に滑りやすい状態で、さらに水の中を何度も渡り体力を消耗。沢筋そのものが登山道になっているのですね。それに気付いてからは迷いは消えました。雪のせいで水量が増えていたのかもしれず、夏ならもっと登山道らしくなるのかも。久しぶりに野良湯探訪の気分。*写真(3) *写真(4)
尾根に出てからは武尊神社登山口分岐まで楽な道。*写真(5) *写真(6)
手小屋沢避難小屋への分岐を過ぎてからは雪が凍り、積雪量も増え始めます。この辺りからガスが濃くなり始め、視界10mほどに。*写真(7)
午前11時、アイゼンを出すか微妙なところでタイムアップとしました。別に帰着が夜になっても全然構わない気持ちではいたものの、上に行くほどガスは濃くなり、どうせ景色がまったく見えないんじゃとつまらなくなって早々と撤退を決定。*写真(8)
食事をしてから戻り始め、午後4時、大抵の場合そうなるように登山口へ到着する頃にはさんさんと降り注ぐ太陽の光。*写真(9)
でもまあ山頂の方を見ると未だ厚いガスに覆われ、例え引き返さず突入していたとしても景色が見えない状態に変化はなかったと思われます。