【計画】
いよいよ2011年も残り少なくなってきた12月の下旬となりながら、とにかく雪の足が遅い。もともと日光白根山に行くつもりだったのが、ロープウェイの運行がいっこうに始まらず、さすがに年末ぎりぎりは出かけられないからもう待てずに諦めた。
どこに行こうと考えて、まだ桜平まで車で入れるから硫黄にでもしようかという、安直な決定。冬は本沢温泉側からアプローチして硫黄に登ろうとずっと考えていたから、いまいち気乗りはしていなかったけど、まあ下見がてら行ってみるかということで。
【写真(1):桜平の積雪は10cm程度】
桜平までの道は雪に覆われているが深くなく、スタッドレスでなんら問題はない。
【写真(2):夏沢鉱泉の辺りもまだ積雪は少ない】
桜平から夏沢鉱泉までも積雪は増えず、一応雪景色ではあるがまだまだ冬らしさという点では薄い。
【写真(3):オーレン小屋より上は積雪が増える】
オーレン小屋を過ぎると積雪が厚くなり始める。但し負荷が増えるほどの深さではなく、体力の消耗具合は夏道と変わらない。
【写真(4):夏沢峠】
峠に上がると強い風が吹き抜けている。急に寒さもきつくなり、さすがにここでハードシェルを羽織る。小屋の陰でアイゼンを装着したが、グローブを外すと数秒で手がやばくなる。
【写真(5):崖べりは危険なため通行禁止】
夏沢峠から硫黄岳に向かって崖べりを歩く所は、樹林の中側に道が付け替えられていた。行程の中で夏道と違うのは唯一ここだけ。
【写真(6):夏沢峠を振り返る】
夏沢峠の辺りは晴れたりガスがかかったりだが、まだ視界があった。
【写真(7):ガスに巻かれる】
樹林より上に来るとバビューンとものすごい風。目もあかない。バラクラバとゴーグルが欲しい。しっかりまつ毛まで白く凍った。
一面の乳白色。視界は5mほどか。風に耐えながら暫くとぼとぼと登ったが、突然嫌気がさす。またもやどうせ景色は楽しめないし、これ以上は面倒くせ〜という気持ちが支配的に。で、くるっと振り返り、下山を開始した。
結局ケルンのところまでさえ行かなかったのだが、またいつでも来れるという気分で未練が残らないのが八ヶ岳の良いところ。