登山&のら湯-山道のあっち側

赤怒谷温泉

訪問データ

【訪問日・天候】

2001年春 平日 晴れ

かなり昔になりますが、雑誌か何かで両側を切り立つ崖に挟まれた深い谷の中腹にへばりつくように作られた露天風呂の写真を見た記憶が残っています。そのワイルドさに、行ってみてーと思いつつも行けずにいました。それが確か安房トンネル手前にある梓川沿いの渓谷だったように憶えています。安房トンネルができるよりずっと前のことです。

ところが、今さら探してみてもどうしても見つからないのです。雑誌はとっくの昔に手元にはなくなっているし、記憶違いかなと諦めていましたが、そんな時に赤怒谷の野湯のことを聞きました。

もしかして、と思い行ってみることに。

国道158号にあるいくつ目かのトンネルの手前から、脇道に入ります。車は通れないので歩きとなります。*写真(1)

暫く行くと、古くさいコンクリでできたスノーシェードがあります。*写真(2)

スノーシェードを出た所で唐突に道は終わります。コンクリブロックで作られた何かの施設が道を塞いでいるのです。*写真(3)

その横をすり抜けて川側に降りてみると、その施設から突き出たパイプから盛大に湯気を吹き上げています。どうやら源泉施設のようです。*写真(4)

ネットで得た情報だとここからこぼれ湯が川原に落ちて湯溜まりを作っているということだったので、その下に行ってみます。しかし、溢れ湯は殆どなし。とても入浴できるものではありませんでした。*写真(5)

がっかりです。

結果的につまらない探索となってしまったわけですが、さて冒頭で述べた露天風呂、周りの景色を見渡してみると、記憶だともっとこんなもんじゃない急峻で深い崖っぺりの筈なので、どうやらここは全く違う場所のようです。

良く考えてみれば、もしかしてあれは坂巻温泉が現在の位置に移築する前の写真だったんじゃないかと、今さらながら思いつきました。ただ、なんせあやふやな記憶頼りだし昔の坂巻温泉も見れないし、ホントの所どうなんだろう?

ああ、気になる。

【追記】

判明しました。現在の場所に移転する前の中の湯温泉だったようです。卜伝の湯の近くです。ちなみに中の湯温泉は安房トンネルの工事中に発生した水蒸気爆発事故の影響で移転を余儀なくされました。もったいない。その前に行きたかった。