前年、常布の滝下温泉に行きましたが、さらにその上流に香草温泉というものがあるということです。当然そちらへも行ってみたいと思うのは必然的な流れであります。
もう工事も終わっただろうと懲りもせず前回通行止めだった最短コースに行ってみます。
「光ファイバ施工工事のため通行止め」
ええ〜?!(´Д`;)
去年の通行止めは違う工事だったじゃん。
結局、歩き出しは同じく自然遊歩道の草津側から。*写真(1)
常布の滝下へ降りる分岐点を通りすぎてさらに進むと、やがて小さな沢と出合います。そこから遊歩道を外れ、沢沿いに遡行開始です。*写真(2)
最初は大岩がごろごろしているものの広い川原状になっています。しかしそれも長くは続かず、一時間ほどもすると谷が狭くなってきます。
小さな滝がいくつも現れます。*写真(3)
殆ど岸がない部分もありますが、靴を濡らすのが嫌な自分はへつったりしながら無理やり陸地にルートを見いだすのでした。浅いから水の中にルートを取った方が歩きやすそうではあるのですが…。*写真(4)
やがて前方に見えてきました。高さ10メートル程の大滝です。*写真(5)
近づいて見上げると、さすがにでかく感じます。クライマーだったらここで喜々と笑みを浮かべてザイルを取り出すところでしょうが、ただの温泉好きが高じただけ程度の自分には、直登なんて無理。左右をじっくり見ながら登れそうな場所を探します。
右側に、足で立てる所から上の草付きまでぎりぎり手が届く高さの崖がありました。それ以外は多少なりとも岩登りになってしまうので、ここしかなさそうです。
先に数ヶ所の足掛かりを決めておいてから、攀じ登ります。
そこからは草付きの斜面で、歩いて登れます。下降ポイントがわからなくなりそうだったので、よく地形を記憶してから進みます。*写真(6)
滝の半分くらいの高さまで登ると、今度は顔の高さまである笹藪です。痛ぇー痛ぇーと叫びながら薮をかき分け進みます。
薮を抜けると、もう少しで滝の上部に到達です。なめ滝状に傾斜が緩くなった流れの横の岩場を登ります。
大滝を乗り越えれば、後は階段状に続くなめ滝を越えて行くだけです。*写真(7)
来た方を振り返れば、辿ってきたルートが遙か先まで続いてるのが見渡せて、思えば遠くへ来たもんだ状態。*写真(8)
なめ滝の中間くらいにある岩に赤い印がマーキングされているのを見つけました。近づいてみると、緑色のコケが筋状に付いた岩の下に水溜まりがあります。手を入れてみると、ぬるいけど一応お湯。汚くて小さいけど湯溜まりでした。*写真(9)
目的地はもう少し先。このなめ滝が左へ曲った少し上にある筈です。
ちょいとルートが難しくなりました。流れの反対側に渡るか、流れに一二歩足を突っ込んで上の岩に攀じ登るか。いずれにせよ靴を濡らすことは必至。
嫌だなぁ、靴濡らしたくないなぁ。
これまでの疲れと相まって、ここで悪い癖が出てしまいました。とりあえず湯が出てきたらそれでゴールな気分になってしまうという…。
ということで、これにて探検は終了。
こ汚い湯溜まりに足を突っ込み、一応の入浴ということに。
で、すぐ下の澄んだ水が溜まる滝つぼが気になって、暑かったから裸で飛び込みました。
ひ〜っ!と縮み上がる冷たさ。心臓マヒ起こすかと思いましたわ…。