【概要】
「こうぶりとうげ」または「かあぶりとうげ」と読むらしい。義経弁慶主従が展望の素晴らしさに顔を振り振り眺め歩いたのでこの名がついたとか。峠にはアスファルトの車道が通り車で行けてしまうが、車で行ったところでちょっと見晴らしの良い場所くらいなもんで面白みは殆どない。歩いてこそ峠感を満喫できるというもの。
【写真(1):顔振峠の黒山側入り口】
黒山鉱泉側から入山することにする。県道越生長沢線の三滝入り口手前に町営無料駐車場があるので車はそこに停める。三滝入口前で三差路を左に曲がり、暫く舗装路を歩く。渋沢平九郎自刃の碑を過ぎて暫く歩くと、右に未舗装路があり顔振峠と書かれた看板がある。
【写真(2):昔道っぽさのある道】
最初は平坦な田舎の未舗装路って感じだが、すぐに車の通れない細い砂利道に変わり、やがて傾斜が増してゆく。なんとなく昔の人々の往来を感じさせる雰囲気。前から駕籠屋がえっほえっほとやって来たとしても違和感を感じない。
【写真(3):普通に登山道な感じ】
道はだんだん荒れてきて、普通に登山道の雰囲気。峠も近くなってくるとますます傾斜がきつくなり、全くハイキング気分で舐めきって歩いていると、暑さもあって意外にこたえた。
【写真(4):旧顔振峠】
舗装路に出る10mくらい手前が昔からの顔振峠。茶屋がある。
【写真(5):現在の顔振峠】
舗装路に出るとそこが現在の顔振峠。
【写真(6):雲があり富士山は見えなかった】
舗装路に出て茶屋の横に行くと展望が開ける。晴れていれば富士山まで見渡せるようだが、この日はあいにく雲が多かった。
【写真(7):見晴台へ】
峠から茶屋の裏を登っていくと、見晴台がある。
【写真(8):見晴台(雨乞塚)】
見晴台と言ってもさほど広々と見渡せるような所でもなかった。
余裕があったらこの後に越上山へ回ろうかとも考えていたのだが、同行のツレがもう飽きて帰りたそうだったので来た道を戻る事にする。半ばまで下りた頃に、しまった富士見茶屋方面へ行って黒山三滝へ下りれば良かったと思いついたが後の祭り。心残りとなってしまった。