登山者も観光客も多い谷川岳に比べて、対面にある白毛門は不遇です。
あちらはロープウエイまで架かって、平日休日季節を問わず常に大勢の観光客で賑わっているというのに、こちらは休日でも人の姿はあまり見かけないほどで、平日ともなればただの一人もすれ違うことがなかったり。
観光客、ハイカーはもちろんのこと、登山者の中で最も人口が多いと考えられる百名山ハンター達からも完全無視。
あるいはヘビーな登山ジャンキーからも、国境馬蹄形縦走のプロローグまたはフィナーレ程度の認識にすぎず。
でもそんな白毛門を谷川岳から眺めながら、ず〜っと気になっていたんです。
あそこからトマノ耳、オキノ耳、マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢を並べた谷川岳の東面を眺めたら壮観だろうなって。
なんだよ、結局、谷川岳だよ。
ああ、不遇だ。
いやあ、朝っぱらから腹の調子を崩しちゃいましたさ。
ということで、出発は遅れて8時半過ぎ。あわよくば笠ヶ岳まで往復しようかなんて目論みは、完全諦めモード。
登山道入口*写真(1)から橋を渡って登山道が始まる所、いきなり崩れてました。*写真(2)
が、よく見るともう少し先まで行ってから登山道に取り付くのが本来の通路のよう。おそらく、殆ど180度の折り返しだからショートカットする人が多くてこんなに崩れてしまったのでしょう。
登山道に取り付いてすぐ、樹林帯の中、根が露出した急登の先制パンチ。*写真(3)
遠く離れて見ている分にはなだらかに見えた尾根も、実際に歩いてみるとものすごく急角度に感じます。
さらに歩を進めて行っても、休むことなく繰り出される白毛門の攻撃。*写真(4)
やがて歩き始めの一番苦しくなる時間に差しかかる頃、岩に書かれたありがたい励ましのメッセージ。*写真(5)
「2人♡は若いネ」
いや、一人なんすけど…。