まじっすか…。
ロープウェイに並ぶ長い人の列を見て呆然とする自分。
人が多いことは覚悟してたつもりですが、こうして目の前にしてみるとやっぱうんざり。
人混みが嫌いな性質なんでこういう時は回れ右して帰ってしまうのが普段だけど、この時はなんとか踏みとどまり長い列に並びました。
偉いぞ自分。(ここまでの交通費を無駄にしたくなかっただけ)
そもそもケチの付き始めは前夜から。車中泊場所には中央道で一番標高の高い中央道原PAを選びましたが、猛暑の影響もあってか深夜でも25度近い気温。しかも窓を開ければトラックのアイドリングががらがらといつまでも煩く、かといって窓を閉めたら熱中症になることは間違いなしで、結局ほとんど眠ることなく朝を迎えました。燃料高沸で運送業も苦しいだろうに、仮眠時のアイドリングくらい止めればいいんじゃね?
時期的に混むことが予想されたので、一番のバスを目指して出発する予定だったのですがだるくて遅れてしまい、菅の台バスセンターに到着したのは7時近くになってから。この時間で既に駐車場の半分近くが埋まってて、ひぇ〜!とため息。バスも補助席が必要な程いっぱいでした。紅葉時季の休日ともなれば、どんだけ待たにゃならんのだろう…。
黒川平から先のしらび平への道は路線バスしか通行できません。ロープウェイに待たずにすんなり乗りたければ、やっぱり一番のバスに乗るべきです。
ところで、長野県の子供はみんな3000m峰の登山経験者だという伝説。ロープウェイの山頂駅に着くと、その伝説を確認できました。数100人規模の体操着の子供たちが、ホテル千畳敷の前でわいわいがやがやと…。長野県民は学校登山で3000m峰に登るんですね。
ホテル千畳敷から千畳敷カールを通って乗越浄土への八丁坂を登り始めます。*写真(1)、*写真(2)
つづら折れの急坂をぞろぞろと人の列。きつい坂なのに、自分のペースで登ることもできず余計にきつい。*写真(3)
八丁坂を登りきればそこは乗越浄土。広くなだらかな稜線に辿り着くと、それまでのうんざり感も吹っ飛びます。浄土という名前も納得の景色。*写真(4)
乗越浄土から天狗荘と宝剣荘の横を通り、中岳を経て駒ヶ岳山頂まではもうきつい所は無く、鼻歌交じりの稜線ハイクとなります。*写真(5)
振り返れば宝剣岳。*写真(6)
中岳と駒ヶ岳中間の凹部には青い屋根の駒ヶ岳頂上山荘があり、山荘の周囲はキャンプ指定地となっています。広々して景色も良く、テントで数日過ごしたくなるロケーション。でもどうせ、すごい数のテントがひしめき合うんだろうなと想像して、見ずともうんざりしてしまうのでした。*写真(7)
駒ヶ岳頂上山荘を過ぎてほんの少し登り返すと、視界が360度開けた頂上に到着。*写真(8)
山頂には大勢の人。とは言っても、なだらかで広々した山頂なのでこれだけ人が多くても余裕があるのはよろしい。*写真(9)
面白いのは、他の山域と比べて(学生を除いても)若い人が多めなのが特徴的。いや、圧倒的に年寄りが多いには違いありませんが、比較的ということで。荷物を持たない、観光でちょっと足を延ばしましたって感じも多く見受けられるので、まあロープウェイもあるし八丁坂さえクリアすれば後は疲れるような個所もないし、見た通りそういうことなのでしょう。