峰の茶屋避難小屋まで来るとさすがに風が強い。しかし、進めなくなるほどの強さではありません。それよりもガスで視界が殆ど無くなっていることの方がやばそうです。*写真(1)
延命水方面へのルートを慎重に探します。ここで間違えて姥ヶ平方面へでも下ってしまったら大幅にタイムロスしてしまいます。でもまあ視界はなくても茶臼岳の方角ははっきりわかったので迷うことはありませんでしたが。なにせ事前には来たことがなく初めてなので、間違わないように注意しました。
そこそこ高度感のある崖を下りるのですが、ガスのため全く高度感はありませんでした。それより峠を越えたこちら側の斜面は風が強く、装備が甘いとかなり寒い思いをしそうです。
崖を一気に下りて行くと、那須岳避難小屋に到着です。*写真(2)
再び雪に覆われます。ただし腐っているのでアイゼンが必要なほどではありません。そこそこ傾斜のある場所も存在するので、不安であれば4本爪程度でも付ければ余裕な感じです。但し季節によっては全く状況が違うだろうと思います。ちなみにうちらは念のため12本爪を持って行ってます。一度も使いませんでしたが。*写真(3)
やがて延命水に到着します。腹弱の自分は腹を壊すのが怖いので見学だけで我慢。*写真(4)
延命水から先はさらに雪が深くなります。足跡がなければルートが全くわからなくなりそうな雪原を、時々膝上までずぼっと潜りながら先へ進みます。*写真(5)
暫くすると三斗小屋温泉に到着です。*写真(6)
出発が午後1時近く、到着が午後3時半でした。女将さんに出迎えられて聞くところによると、客は我々だけとのこと。天候のせいかと思ったら、予約自体が他になかったそうです。19日にオープンしたばかりの土日には団体が宿泊したそうですが、この時季は平日がらがらのようです。但し、次のGW始まりの土日は既に満室とのこと。
ちゅうことで、内湯も露天も貸切で堪能しました。他に誰もいないので食事も部屋食にしてくれました。
天気予報では翌日は晴れ。しかし朝起きてみてもどっぷりとガスがかかっています。朝風呂を堪能しつつ大倉山が頭を出すのを待つものの、ついにガスは晴れず。
天気が良ければ往路復路で延命水コースと朝日岳コースの違うルートを歩く目論みでした。ついでに茶臼岳にも寄り道しようと。しかしこの天気で諦めました。峰の茶屋まで戻ってもガスは晴れず、これじゃあ登っても意味ないし。
峠の茶屋まで下りると例によって快晴。但し、帰りの高速で振り返っても茶臼は雲を被ったままついに頭を出すことはありませんでした。