登山&のら湯-山道のあっち側

谷川岳(らくだの背〜トマノ耳〜天神尾根)|上信越高原国立公園

連続する鎖場を抜けると、どどーんと壁のようにそびえる岩場が立ちはだかります。*写真(1)

ただこの岩場、確かに距離もあるし角度も急ですが、掴むところも足の置き場も豊富にあって、案外楽に登れます。どちらかって言えば白毛門の方が嫌いというか、厄介に感じます。

傾斜のついたスラブ状の岩もありますが、晴れた日なら特に問題はありません。雨が降って濡れていたらちょっと嫌だけど。*写真(2)

岩を抜けてザンゲ岩を左に見ながら過ぎると、キツイ箇所はもう終わり。*写真(3)

天空に突き抜けて行くような緩やかな登りを快適に歩きます。*写真(4)

腹も減ってきたし、トマノ耳とオキノ耳が良く見える場所で休憩にしました。ここまでに費やしたのは約5時間。さすがにこれだけスローペースでのんびり歩くとここまで来ても疲れはあまりありません。何人もに抜かれたけど。

トマもオキも山頂には大勢の人が蠢いているのが見えたから、あそこで昼食にするよりは手前のここでちょうど良かったかもしれません。ここでもまた二組のおっちゃんたちに抜かれたけど。*写真(5)

山頂の喧騒もここまでは届きません。雲のない紺碧の空の下、おにぎりふたつ食って、ホットゆずで身体を暖め、ケツをぽりぽり掻き、充分に幸せを満喫してからどっこいしょと腰を上げ再出発です。

緩やかに登り詰めると天神尾根から合流する尾根に出ます。山頂まではあとひと登り。*写真(6)

登る者下る者が行き交う尾根を少し歩くとトマノ耳に到着。*写真(7)

腰を下ろす場所も少ない人々のごった返す山頂から先を眺めると、オキノ耳へ向かう細い山道にもぽつぽつと行き交う人が見えます。*写真(8)

ここでしばし熟考。帰りはロープウェイを使うつもりですが、天神平でカレーが食いたい。オキノ耳まで行ってるとレストランの終了には微妙な時間です。んで、あっさりとオキノ耳を諦めてカレーを取りました。

万太郎山方面へ連なる尾根を右に、おおこっち歩きて〜な、と思いながら下山開始。*写真(9)

天神尾根は昔歩いた時となんとなくどこか変わったような気がしますが、ちょっと記憶があやふや。必要もなさそうな箇所に鎖が付けられたりして、こんなとこに昔からあったっけかな?

やっぱり天神尾根は面白味はなかったけど、帰りにまた同じ道を下らなくていいと思うと、西黒を登ってる間も随分と気が楽でした。カレーも食えるし。谷川岳は登りやすくていい山です。