登山&のら湯-山道のあっち側

薬師岳(折立〜太郎兵衛平〜薬師峠キャンプ場)|中部山岳国立公園

登山データ

【登山行程】

折立〜太郎兵衛平〜薬師峠キャンプ場〜薬師岳

【訪問日・天候】

2011年9月下旬 平日 晴れ

【GPSトラックログ】

往路復路

【登山口駐車場】

折立登山口駐車場 [トイレ有] 地図

WGS84 N36'28'57.955 E137'28'29.596 A1357m
678 537 490*37
【仮眠・車中泊】

道の駅「奥飛騨温泉郷上宝

【参考サイト】

太郎グループ 薬師岳山荘

【計画】

雲の平をベースにその周辺をうろうろしようというのが当初の計画。体調・天候によっては薬師岳だけというのが次点。その判断は太郎平まで行ってみてから。結論から言うと結局はこの第二案となってしまい、雲の平はまたの機会ということに。結果的には5日分ほどの余計な食料を無駄に担ぎ上げたことになってしまったが…。

写真(1):折立登山口】

9月の最終週、小屋仕舞いまで大方2週間程度となったこの時期の平日でも、折立の駐車場には30〜40台の車があった。それでもでかい駐車場にあるとがらがらに感じるから、これが満車になるような夏には登山道が渋滞するんじゃないかと心配になる。

折立登山口のある有峰林道のゲートが開くのは午前6時。かなり大きい駐車場があるとはいえ、開門を待ってからの入場では夏場の連休などはすでに満車で駐車できない事態もあるそうだ。ちなみに有峰林道の通行可能時間は6時〜20時。この時間以外は車両の通行そのものが禁止のため、前夜から入場する場合は閉門の20時より到着予定地までの所要時間分だけ早くゲートを通過しなくてはならない。通行料は1,800円と少々お高い。

駐車場から舗装路を少し行って右に入ると登山口。登山口にはトイレもある。

写真(2):登り始めから2時間近くまでは急坂】

登山口からすぐ、暫くは水に抉られた荒れぎみの急坂が続く。肉体的にはこの区間が多少きついが、精神的にはここを越えてからの方が山だったりする。

写真(3):急坂を抜けると見晴しの良い高原散歩】

最初の急坂を抜ければ後はもう急な道は無い。背の高い木もまばらになり見晴しが良い。しかし遠くまで見通せる分、目的地の遥か遠さが実感される。

写真(4):あの丘を越えても目的地はさらに先】

ひたすら歩くのみ。

写真(5):かなり歩いてもまだまだ遠い】

目的地は確実に近付いてはくる。近付いてはくるが、気持ちほどには近くならない。歩く時間からすれば日帰り往復のいつもよりずっと短いのだが、感じ方はもっとヘビーだ。道の先にもう太郎小屋が見えているのだけど、その遠さといったら。

写真(6):太郎平小屋が近付く】

目に見えて太郎平小屋が大きくなり、ここまで来てやっとあとひと息という気分になれる。ザックのショルダーベルトが肩に食い込み、この頃には殆ど首が動かなくなっていた。左右を見るのに身体ごと回す始末。重量が堪える。

写真(7):太郎平小屋前の広場から雲の平方面】

太郎平小屋に到着。小屋前の広場からは雲の平、鷲羽、水晶まで良く見える。報われる瞬間だ。がしかし、小屋泊組じゃない自分はここで終わりではない。

写真(8):テント場へ向かう】

テント場へ向かう木道が延びる先を見て、まだまだかよとうんざり気味。実際には大した距離ではないのだが、見た目は遠く遠く感じてしまう。

写真(9):薬師峠キャンプ場】

木道が終わって急坂を下るとそこがテント場。写真中央右寄りの砂場がテントスペース。その左側の白い建物が管理棟。この季節は誰もいなくて、幕営料は手前の太郎小屋で先に支払っておく。さらに写真左側に下って見える人工物が水場。さらに左に少し下がるとトイレがあるが、写真ではぎりぎり切れている。

この日雲の平から来たという女性は、あっちはがちがちに凍っていたと話していた。薬師峠もそこそこ寒いが、霜柱が立つほどでもない。水はかなり冷たい。トイレは凍りかけて若干流れが悪かった。