登山&のら湯-山道のあっち側

白馬鑓温泉(鑓沢〜湯沢〜白馬鑓温泉小屋)|中部山岳国立公園

【鑓沢】

軽快な歩みで鑓沢を過ぎ湯沢を過ぎ…。*写真(1) *写真(2) *写真(3)

Σ(゚Д゚;)

白馬鑓温泉の直下、最後の最後に標高差100メートルあまりを直登するきっつい登りが待ってました。*写真(4)

途中には凍ったら危なそうだなという濡れた岩の上を歩く箇所もあり、まだまだ気を抜くんじゃねーぞと試練を課された感じ。

【白馬鑓温泉】

やっとこさ登りきると、白馬鑓温泉に到着です。6時間かかりました。*写真(5)

9月末で営業は終了してるから、小屋は解体されてありません。*写真(6)

もちろんトイレもないので、女性には不評でしょう。てか、不評でした。でも、この雄大な景色の中にある温泉です。昨年、阿曽原温泉に連れてった時には「ここまでして来るほどのもんか?!凸(`_')」とツレには言われましたが、目の前に大展望を望む白馬鑓温泉ではそういった文句は出ません。いや、温泉だけ見れば阿曽原温泉だって悪くはないのですよ。殆ど気の抜けないあの長い距離の割に、ということです。

温泉にはだ〜れもいませんでした。時間もすでにいい時間だったから、もう誰も来ることはないだろうと湯船の横にテントを張らせてもらいました。

景色も湯船も独占です。誰に気兼ねすることもなく素っ裸になり、湯に入りま……

うあっち!

足をちょっと突っ込んだだけで、痛みがつ〜んと頭に抜けます。それくらい熱い。とにかく熱い。小屋が営業している時には、パイプから冷ました湯を流し込んでいる筈ですが、それは止められてました。だから源泉そのままの熱さです。

暫く足を入れてれば慣れるかと思いましたが、いつまでも痛いままです。頑張って腰を落とすと、ザックで擦れた背中がこれまた痛い。ただ、足先と腰以外はすぐ慣れたので、長いこと歩いたために皮膚が傷ついて滲みたのだと思います。

とても長湯できる状態ではありませんでしたが、それでも来た甲斐があった景色を眺めながら、暮れ行く山の情緒と湯を楽しみました。

この時季ですから氷点下を覚悟していましたが、暖かい日が続いていたこの日も、せいぜいが5度程度までしか下がらなかったんじゃないかな。気温を計測するのを忘れてしまって正確なところはわかりませんが。ぬくぬくと寝ることが出来ました。

【翌日】

翌朝、目が覚めたのはすっかり明るくなってから。朝焼けを眺めながら湯に浸かるつもりだったのに…。それでもなんとか朝焼けの残滓と共に湯を楽しむことはできました。相変わらず熱かったけど。

帰りはまた同じルートを辿ります。何度山に登っても帰りは面倒くさく感じます。どこでもドアがあったらいいのに。

で、再び膝が悪化しました。猿倉に戻る頃には痛みで歩き方が変になってました。筋肉痛はまったく起きなかったんだけど。ツレは4月以降の怠惰な生活が祟って筋肉痛になったそうです。

高校の頃に膝に水が溜まって以降、何度か水を溜めることがあってもともと膝が良くないんですが、今回は二ヶ月近く違和感が取れず。結局年内に行っておきたかった山も諦めるしかなくなりました。歳と共に状態が悪くなってきているのか、そろそろCW-Xだけでは抑えきれなくなっている感じ。半月板損傷とかジャンパー膝とかになるのは嫌だな〜。

膝が完全に壊れる前に行きたいところには行っておかなきゃ…。

余談ですが、登山口が観光地だったりすると必ずにこにこしたおじさんに声をかけられます。「登山? どこ行ったの?」「白馬鑓温泉まで」「どのくらいかかるの?」「5時間くらい」「え〜! 往復?」「いや、片道」「え〜!!」という会話だったので登山する人ではないと思うのですが、登山に興味があるのか、でも今後やりそうには見えないので、どういう心理なのかちょっと不思議です。