登山&のら湯-山道のあっち側

大菩薩嶺(石丸峠〜大菩薩嶺)

笹原を熊沢山へ向け緩やかに登っていくと、道のど真ん中に髑髏の付いた背骨。鹿? あばら骨も肉もすっかり無くなっています。肉が腐り落ちた古い骨という感じではなく、カラスや熊に喰われたっぽい気がします。*写真(1)

やがて道が薄暗い樹林帯に入ると視界の開けない山頂を経て下りに変わります。さすがに陽が当たり難いためか雪が残り、特に大菩薩峠側の斜面はかちかちに凍った雪に覆われています。*写真(2) *写真(3)

鞍部まで下ると樹林の向こうに介山荘が見えてきます。*写真(4)

そっから先の唐松尾根分岐までは以前と特に変わった所もないのですぱぱぱっと通過。*写真(5)

唐松尾根分岐から樹林帯に入り、展望は全く無くなります。といってもここまでも濃いガスでそもそも視界が悪かったので同じことです。やはり陽が当たらない樹林帯の中ではまだ雪が残り、かっちかちに凍っています。標高もあるし結構寒いです。*写真(6)

唐松尾根分岐から10分もかからずに、大菩薩連嶺最高所の山頂に到着。最高所だけど樹林に囲まれてその実感は全く無し。なんと言うか、ただピークを踏んだという事実を作る為だけに来たようなもんです。*写真(7)

特に面白味のない山頂なうえ冷え込んでるし、腰を落ち着けて食事をする気にもなれません。どうせならこのまま丸川峠へ抜けた方が面白いだろうという気持ちに駆られながら、しかしそうすると車の置き場所へ戻ることがきつくなってしまうので、5分ほど山頂に居ただけですぐ引き返し始めました。

賽ノ河原までにも数グループとすれ違い、これまで殆ど人には出会わなかったのにこの時期でも結構人が来るんだなと感心しました。賑やかなのはあまり好きじゃないけど、しかしこの時刻になると青空が見え始めたので、出発を1〜2時間遅らせた方が良かったかなとちょびっと後悔。*写真(8)

ルートがわからず親不知ノ頭を先端まで行くのか迷ってる山ガールグループへ大菩薩嶺への正しい道を教えてから、ひとり寂しく介山荘への道を下りて行きます。介山荘からは上日川峠へ向けてつまらない道を辿り、福ちゃん荘の前ではここが後にあさま山荘事件へとつながる大菩薩峠事件の舞台だったのだと想像を巡らせつつ、そこから始まる舗装路をとぼとぼと少し歩けば上日川峠に到着、若干物足りなさを感じながら終了となりました。

時刻はまだ12時。やっぱり丸川峠まで行ってみても良かったかな?