【計画】
夏沢峠は南八ヶ岳と北八ヶ岳をわける境界線。夏沢峠経由で硫黄岳に向かえば、当然その反対に延びる道も気になるのが人情。ということでオーソドックスに桜平から出発して、夏沢峠で硫黄岳と反対に道をとり天狗岳へ向かう。帰りは夏沢峠までは戻らず箕冠山から直接オーレン小屋に下りる。
まだそこそこ寒い季節なので、ベースレイヤーはキャプリーン3、防寒用にパワーストレッチのフリースを持っていった。しかし稜線に出るまではフリースを着なくても暑く、稜線に出てからはベースレイヤーだけでは寒くフリースを着ると暑いという中途半端さだったので、ベースレイヤーをキャプリーン2にした方が最適だったかと思う。
【写真(1):夏沢峠から箕冠山方面へ】
桜平から夏沢峠までは硫黄岳と同じなので省略。オーレン小屋より上に残雪が道を埋める箇所もあったが、もうザラメなので滑ることもない。夏沢峠へ上がって折り返すように道を左へとり、箕冠山方面へ向かう。
【写真(2):箕冠山まで樹林の中】
道はよく踏まれ明瞭。夏沢峠から上りに差しかかると樹林に囲まれ見晴しはない。樹林は切れないまま箕冠山山頂へと至る。
【写真(3):箕冠山山頂は三差路】
箕冠山山頂でT字に道は分かれ、左はオーレン小屋へと下りる道、右は根石岳方面となる。山頂と言っても樹林に囲まれ展望はない。
【写真(4):山頂にはトイレもある】
山頂の一角に、工事現場にあるような仮設トイレが設置されている。中を覗いてみたが、やはり仮説トイレらしく緊急事態以外には使いたくない。まだこの時季だからマシなのだろうが、夏には地獄と思う。
【写真(5):根石岳へ向かう北面には残雪】
根石岳へは箕冠山から一旦下りになる。まだ傾斜が緩い部分には厚めに雪が残る。
【写真(6):根石山荘のある鞍部にはガス】
傾斜がきつくなると樹林は切れてハイマツに変わり、見晴しが良くなるのだが生憎の濃い霧。完全に雲の中に入ったらしい。鞍部にある筈の根石山荘は全く見えない。
【写真(7):根石岳山頂】
根石岳はゆったりした山容だが山頂部は広くない。鞍部からの上りはなだらかで、冬に来てみたいと思った。
【写真(8):山頂の岩を回り込むように鞍部へ】
これまでなだらかだったが、根石岳山頂から向こう側は切れ落ちた感じに変わる。山頂の岩を回り込むように鞍部への下りが始まる。白砂とハイマツの緑の対比が北アルプスっぽい景観。
【写真(9):鞍部から東天狗】
根石岳-東天狗の鞍部には本沢温泉からのルートが合流するが、道は不明瞭でかなりの急坂だった。積雪期に本沢からこのルートも考えていたが、曇天のうえトレースがない事態になるとお手上げになりそうだったから却下。
手前のコブを越えてその奥のコブが東天狗。写真では切れているが、東天狗から左に大きく下って上り返した所に西天狗。