【写真(1):朝靄の湿原】
朝、確認すると大東新道は大丈夫とのこと。増水はなかったようで、雲ノ平に戻らなくて済んだことにほっと胸をなで下ろす。
足の遅さも考えて6時前には出発するつもりだったのだが、もたもたして結局出発は6時半近くなってから。
下界では熱帯夜が続いているだろうけど、ここは少し肌寒さを感じるほどの過ごしやすさ。湿原には靄が立ち上っていた。
【写真(2):高天原峠を大東新道へ】
地図では高天原峠まで1時間半。うちらの足じゃ2時間かかるな、と話しながら歩いていたら、1時間で峠に到着してしまった。4日目にして身体もだいぶ山に慣れてきたのか、意外にペースがいい。
昨日、雲ノ平から下ってきた道と分かれて大東新道へと歩を進める。
ここでGPSの電源を入れ忘れていたことに気付き、電源を入れる。ログが飛んでしまった。
【写真(3):峠から急な下りが続く】
薬師沢に向けて急降下。丁寧に整備された至れり尽くせりの登山道ではなく、結構ワイルドな感じではあるが、要所要所にハシゴやロープで押さえるべきは押さえられている。
谷川岳の天神尾根ルートには手を使う必要さえ無さそうな傾斜にまでロープが付けられている箇所があるけど、そこさえも怖がって容易には下りれずにいた女性を見た事がある。あの人はここを通るのは無理だな、なんてちらりと思い浮かんだが、そもそもそんな人がここまで辿り着ける筈もないし来ようとも思わないだろうから、何をしょうもないこと考えているのかって感じである。
高天原峠と薬師沢の標高差は300m以上あって、地図の標高線の詰まり具合を見ればその急傾斜の程もわかる。下りだからまだいいけど、逆の登りに使ったらきついだろうな〜と思う。雲ノ平の直登とどっちがマシかと言えば、地図で見る限りにおいては雲ノ平直登の方が傾斜も緩く断然楽そうに見えるのだが、実際に通ってみた今はそれでも大東新道の方が多少マシかなとは思う。
【写真(4):D沢?】
多分、D沢。
ちょびっとだけ水平歩道を思い起こさせる。もちろん、落ちたら数百メートルなんて崖っぷちは無いけど。
【写真(5):ハシゴを沢に下りる】
D沢に向かってハシゴを下りる。ハシゴの上は非常に狭いスペースなので、ザックがでかいと方向転換が怖い。
【写真(6):B沢】
B沢。ここから沢沿いに下ると薬師沢にぶつかる。
【写真(7):薬師沢】
薬師沢に出る。
ここから薬師沢小屋までは、沢屋しか行けない奥の廊下のほんの一部ではあるがその片鱗を一般登山者でも味わうことのできる区間。